空き家をリノベーションして活用するメリット|千葉県の丸ごとリノベ費用実例
相続した空き家の一戸建て、扱いに困っている方は少なくありません。そんな方におすすめなのが、空き家リノベーションによる活用です。
今回は空き家一軒丸ごとリノベーションの費用実例や注意点、補助金活用方法について解説していきます。
ご実家などの空き家をどうすべきか考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
■空き家は活用しないと負担になってしまう
■リノベーションした空き家の活用方法
■一棟丸ごとリノベーションの費用実例
■空き家リノベーション時の注意点
■空き家リノベーションで活用できる補助金
■空き家は活用しないと負担になってしまう
少子高齢化が進む日本では、高度経済成長期に大量生産した住宅の空き家率が上昇して社会問題になりつつあります。
誰も住んでいない空き家はメンテナンスの不足で倒壊リスクが増加し、不法占拠などの温床になるケースも増えています。
こうした背景もあり、平成27年に「空家等対策特別措置法」が制定され、条件を満たした空き家の固定資産税を増額することになりました。
空き家を放置することは、事故リスクと費用の増加につながります。次の項目から、空き家リノベーション後の活用方法を考えてみましょう。
■リノベーションした空き家の活用方法
空き家をリノベーションしてきれいにした場合、その後の運用方法をいくつか考えてみましょう。
・自分たちで暮らす
メインの居住用としてリノベーションし、家族全員で暮らすのは一番ポピュラーな活用方法といえるでしょう。
もともと空き家として持っている物件なら購入費用が掛からないため、新築するより豪華な設備を検討できるのがメリットです。
築年数が経っている空き家も新築レベルの耐震性や断熱性にリノベーションできるため、暮らしの面で劣ることはありません。
・賃貸として貸し出す
すでに分譲マンションや一戸建てで暮らしている場合、リノベーションした空き家を賃貸運用するのもメジャーな選択肢の一つ。
賃貸戸建ては物件数が少ないため、エリアや賃料設定次第では安定した収入も期待できます。
例えば都内のマンションで暮らしている間は賃貸として貸し出し、老後は居住用に切り替えるといったフレキシブルな使い方ができるのもメリット。
公共交通機関や買い物などの利便性が良い場所の空き家なら、リノベーション後の賃貸運用も検討してみましょう。
・二拠点生活に使う
最近はリモートワークの普及により、都会と郊外それぞれの暮らしを両立する二拠点生活(デュアルライフ)を実践する方が増えています。
東京などの都会エリアに住んでいて郊外に空き家を持っているなら、少ない費用で二拠点生活をスタートできます。
前述したように空き家状態でも固定資産税はかかるため、どうせ持っているなら活用したほうがメリットは大きいです。
・売却しやすくする
空き家の売却を考える場合、古いままだと建物の価値が低く買い手が付きにくいケースが多いです。
状況によっては、リノベーション済物件として販売したほうが売りやすくなる場合もあります。
リノベーション費用と売却価格のバランスについては注意が必要ですが、なるべく早く現金化したい場合などに効果的な手段です。
■一棟丸ごとリノベーションの費用実例
実際に一戸建ての丸ごとリノベーション実例をいくつかご紹介します。
空き家ではなく実際に暮らしている住まいのリノベーションですが、費用や間取りデザインの参考にしてください。
事例①
- 築年数:40年
- 工事面積:113㎡/34坪
- 費用:1,300万円
工事前の内観は築年数そのままの状態です。
水回りもタイル浴室にバランス釜など、使い勝手の面で不便な状態でした。
工事は内装の刷新だけでなく、断熱材など目に見えない部分もしっかり対策。
基本的な骨組みはそのままに間取りを丸ごと作り変え、現代のライフスタイルに合わせていきます。
ひろびろLDKは古い部分のない新築同様の仕上がり。
事例②
- 築年数:40年以上
- 工事面積:54㎡/16坪
- 費用:1,300万円
リノベーション前は土間のキッチンで、居間との移動が大変なレイアウトでした。
昔ながらの和式トイレも、使い勝手や掃除の面で不満が出ています。
お部屋の構造自体は活かしながら、一度きれいな状態にしてレイアウトを作り直します。
奥行が広く明るいLDKは、現代的でおしゃれなデザインに。
最新のL型システムキッチンは、収納・使い勝手ともにバッチリ。
■空き家リノベーション時の注意点
・雨漏れ
空き家状態が長かった場合、雨漏れによる木部の劣化がないかしっかりチェックしましょう。
見逃してしまうと、いくら内外装をきれいにしても倒壊の恐れがあり危険です。
内装を解体した時に発覚することも多く、見積もりに入っていない工事費用が掛かって予算オーバーになるケースも少なくありません。
築年数が経っている場合、必ず事前調査をしっかり行う施工店を選び、危険や予算オーバーのリスクを回避しましょう。
・給排水管の劣化
空き家の築年数とこれから暮らす予定の年数によっては、給排水管の入れ替え工事が必要になります。
給水管は年代によってさまざまな材質が使われていますが、基本的に30~40年前後での交換を想定しています。交換せずずっと使い続けているケースも多いですが、ジョイント部からの水漏れリスクが増加するためあまりおすすめできません。
給排水管は床下や壁裏に隠れているため、壁紙やフローリング張り替えと一緒に実施するのがコストダウンのコツです。空き家リノベーションで長く暮らす予定なら、基本的に一緒に実施しましょう。
・耐震性能
築40年前後の空き家をリノベーションする場合、建物の耐震性能にも注意が必要です。
日本の耐震基準は1981年を境に大きく変わっているため、築年数が経っていると耐震性能が不足している可能性があります。
旧耐震基準の建物が地震で必ず倒壊するわけではありません。しかし建物に歪みやヒビが出やすくなるため、せっかくきれいにしてもダメージを受ける可能性が高いです。
築年数が経っている空き家のリノベーションでは、できれば耐震診断に対応している施工店で見積もりするのがおすすめです。
・断熱性能
空き家リノベーションの失敗談として多いのが、「実際に住んでみたら寒い」というパターンです。
数十年前の国産住宅は断熱性能が低いケースが多く、内外装をきれいにするだけだと寒さを感じやすいのがデメリット。断熱リフォームと聞くと大掛かりなイメージがありますが、内装工事と一緒なら少しの追加費用で実施できます。
目安としては20年以上前の建物なら、断熱診断を実施してみるのがおすすめです。目に見えない性能ですが快適性に大きく影響しますので、しっかりこだわりましょう。
■空き家リノベーションで活用できる補助金
古い家をリフォーム・リノベーションする際、国や自治体が運営している補助金や助成金を活用できるケースがあります。
- ・バリアフリー化
- ・断熱工事
- ・耐震工事
上記のような工事を含む空き家リノベーションでは、一定の額を補助してもらえる可能性があるので積極的に活用しましょう。
また、中古の空き家を購入してリノベーションを考えている方も、自治体によっては補助金を用意しているケースがあります。
- ・佐倉市中古住宅リフォーム支援事業:中古住宅のリフォームやリノベーションにかかる経費の1/2を助成。上限50万円
上記は千葉県の佐倉市が2021年1月時点で運用している助成金事業の一例です。少なくない金額なので、浮いたお金を家具や家電の買い替えや引っ越し代に充てることができますね。
ほかにもたくさんの活用できる補助金・助成金がありますので、空き家リノベーションを検討するときは補助金活用サポート体制のある施工店に相談してみてください。
■まとめ:千葉・茨城の空き家リノベーションはRenoBASE8にご相談ください
相続した空き家は放置していると、固定資産税の増額や劣化のリスクが増加してしまいます。後回しにせず、積極的にリノベーションして活用方法を検討してみましょう。
RenoBASE8は多くのリノベーションをお手伝いした経験をもとに、状況や予算に合わせたプランをご提案します。ご自身で住む場合、賃貸運用の場合など、活用方法も一緒に考えさせていただきます。空き家の扱いにお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
千葉県・茨城県の各地にあるショールームでは、最新設備などもご覧いただきながらご相談いただくことが可能です。スタッフ一同、お待ちしております。