目次
リフォームには、大きく分けて、外部のリフォームと、内部リフォーム、住宅性能を向上させるリフォーム、すべてをまるごとするリフォームがあります。それぞれのリフォームの内容と、費用の相場を見ていきましょう。
外部のリフォーム
外部のリフォームには、屋根の葺き替えや、屋根、外壁の塗装、ベランダやバルコニーの増設や塗装があります。住宅の外装は、常に紫外線や雨風にさらされているため、塗料や建材の違いにもよりますが、10年~100年の期間にはメンテナンスが必要です。
屋根の葺き替えと塗装
屋根の耐用年数とメンテナンスの方法は、建材によって変わります。
日本瓦の耐用年数
日本瓦(釉薬を塗って焼き上げた陶器瓦)60~100年
日本瓦(粘土だけで焼き上げた素焼き瓦、素焼き瓦を燻したいぶし瓦)30~50年
日本瓦には、共通して漆喰の補修、瓦が台風などで割れてしまったり、ずれてしまったりした場合には、交換や積み直しが必要です。
費用相場
メンテンス
漆喰補修2,200~7,000円/m
瓦交換20,000~50,000円/枚
棟瓦 積み直し8,500~19,000円/m
葺き替え(屋根面積80㎡の場合)
瓦→瓦110~240万円
瓦→スレ~ト70~160万円
瓦→ガルバリウム鋼板80~200万円
瓦→アスファルトシングル70~170万円
セメント瓦の耐用年数20~30年
10~15年のスパンで塗装が必要です。
費用相場
葺き替え(屋根面積80㎡の場合)
セメント瓦→セメント瓦70~80万円
セメント瓦→スレ~ト70~160万円
セメント瓦→ガルバリウム鋼板80~200万円
メンテナンス
塗装(屋根面積80㎡の場合)40~70万円
スレ~トの耐用年数20~30年
7~10年のスパンで塗装が必要です。
葺き替え(屋根面積80㎡の場合)
スレート→スレート 75万円~100万円
スレート→ガルバリウム鋼板80~200万円
塗装(屋根面積80㎡の場合)40~70万円
ガルバリウム鋼板の耐用年数20~30年
塗装の必要はありません。
費用相場
葺き替え(屋根面積80㎡の場合)
ガルバリウム鋼板→→ガルバリウム鋼板80~200万円
トタンの耐用年数15~20年
7~10年のスパンで塗装が必要
費用相場
葺き替え(屋根面積80㎡の場合)
トタン→スレート 75万円~100万円
トタン→ガルバリウム鋼板80~200万円
塗装(屋根面積80㎡の場合)30~50万円
外壁塗装
外壁塗装の費用は、壁の面積と階数、塗料の種類によって変わってきます。家の階数が増えれば増えるだけ、足場の費用が嵩み、グレードの高い塗料は、機能性が向上する分、費用が嵩みます。同じ壁の面積でも、費用に幅がある理由は、主に家の階数と塗料のグレードの差です。
例えば、延べ床面積30坪の家では、壁の面積がおよそ119㎡ であれば、塗装費用の相場は、約60~100万円です。40坪の家では、158㎡、約80~130万円、50坪の家では、198㎡、約100~160万円、100坪の家では、396㎡、約200~320万円という数字を目安にできます。
塗料の違い
アクリル塗料
発色が良く、カラーバリエーションが豊富でありながら、安価であることと耐用年数が3~8年と短いことが特徴です。費用相場は1,000~1,800円/㎡です。
ウレタン塗料
種類が多く、高級感がある、塗装面にひび割れが起きにくい、比較的低価格などの特徴がありますが、耐用年数が5〜10年とそれほど長くありません。 費用相場は1,500~2,500円/㎡です。
シリコン塗料
光沢があり、耐熱性、耐水性、透湿性、防汚性に優れています。7〜15年と比較的耐用年数が長く、その期間中、内部結露を起こすリスクが低く、見た目の良さも維持できる良さがあります。費用相場は1,800~3,500円/㎡です。
フッ素塗料
優れた耐久性や耐候性があるので、主に屋根に使われる塗料です。塗料の中で、12〜20年と、非常に長い耐用年数を持っています。費用相場は3,000~5,000円/㎡です。
内部のリフォーム
家の内部のリフォームには、主に住宅設備機器の交換、クロスや床板の張替え、間取り変更があります。個別にするケースもありますが、いくつかのリフォームを組み合わせるケースも少なくありません。
住宅設備機器の交換
キッチン、浴室、洗面所、トイレの住宅設備機器の交換をするリフォームです。交換に伴って、壁紙や床板の張替えをすることが多いです。
キッチン
システムキッチンの交換は、システムキッチンのグレードやサイズによって変わってきます。サイズが小さい壁付キッチンを同じ位置で交換する場合には、50万円程度でできることもありますが、キッチンの位置を変える、グレードの高い機種にするというようなリフォームでは、200万円以上かかることもあります。
浴室
ユニットバスからユニットバスへの交換の場合、60万円程度に収められる場合もありますが、浴室乾燥やミストシャワーなどのオプションをつける。上位機種にするというような場合には、150万円以上かかることもあります。在来浴室からユニットバスへの交換では、80万円~150万円程度の費用がかかります。また、ユニットバスから、こだわりの在来浴室にするフォームする場合には、200万円以上の費用がかかります。
洗面所
標準仕様の洗面台であれば、幅にもよりますが、20万円程度で交換できます。グレードの高い洗面台や、凝った仕様の造作洗面台は、100万円以上かかります。
トイレ
現在のトイレのサイズ同じタイプに交換する場合には、グレードによって費用が変わりますが、20万円から50万円程度で交換できます。
クロスや床板の張替え
リビングやダイニング、寝室、子供部屋などのクロスや床板の張替えにかかる費用は、クロスや床板の種類によって変わってきます。
クロスの張替え
最も低価格で張替えができるクロスはビニールクロスです。壁紙メーカーが定番にしている量産品クロスは、900円〜1,300円/m2 ビニールクロスには見えない質感のある1000番台クロスは、1,000円~1,700円/m2 です。工事費も含めると、6畳の部屋あれば、およそ40,000円~60,000円かかります。
吸湿性や通気性があり、暖かみが感じられ、高級感のある織物クロスは、素材によって価格が変わってきます。工事費も含めて、レーヨンから作られている織物クロスは1500円~/m2、不織布から作られている織物クロスは2500円~/m2、シルクから作られている織物クロスは10,000円~/m2かかります。
床板の張替え
浴室や洗面所、トイレなどにはクッションフロア、リビングやキッチンにはフローリングが多く使われています。
無垢材フローリング
6畳(約10㎡)の部屋の床を、無垢材のフローリングに張替える費用は、約65,000円〜130,000円です。費用の幅は、樹木の種類による違いです。
ウォールナット、クロマツ15,000万円/m2、桧、サクラ13,000万円/m2、オーク、メープル、杉、カバ10,000万円/m2、チーク、アカシア7,000万円/m2、輸入パイン3000円/m2というような違いがあります。
複合フローリング
6畳(約10㎡)の部屋の床を、複合フローリングに張替える費用は、約90,000円〜120,000円です。費用の幅は、複合フローリングの種類による違いです。
挽き板タイプ 2㎜程度の厚みに挽いた天然木を合板に張り付けた複合材です。複合フローリングの中で、最も無垢フローリングに近い質感があります。
突き板タイプ 0.3~1㎜程度の厚さにスライスした天然木を合板に張り付けた複合材です。
シートタイプ 木目模様をプリントしたシートを基材に貼り合わせた複合材です。
住宅性能を向上させるリフォーム
耐震性と断熱性を向上させるリフォームです。現在の住宅の状態によって、かかる費用は大きく変わってきます。
耐震リフォーム
筋交いの入った壁を設ける場合には、約25万円、耐震金物を取り付ける場合には約40万円、いったん外壁を取り除き、構造部を強化する場合には約65万円かかります。
断熱リフォーム
断熱の方法には、天井、壁、床に断熱材を入れる、内窓をつける、または断熱窓に交換する、外壁や屋根に断熱性のある塗料で塗装するなどの方法があります。断熱リフォームは、どこか一か所でも断熱されていない場所が残ってしまうと、完全な断熱ができません。完璧な断熱の為に、すべてを行った場合、300~500万円の費用がかかります。
一軒まるごとリフォーム
築年数が10数年の住宅では、外壁や屋根のメンテナンスの為の再塗装や、クロスや床板の張替え、住宅設備機器の交換など、部分的なリフォームで、十分に快適な生活ができる家に生まれかわらせることができます。
しかし、築年数が長い家で、改修したい場所が多い場合には、一軒まるごとリフォームが向いています。部分的なリフォームを繰り返すより、リフォーム費用を抑えられるからです。何より大きな魅力は、耐震性と断熱性を根本的に補強できることです。まるごとリフォームでは、骨組みだけ残すリフォームと、内部をすべて取り除くリフォームがありますが、どちらの場合も、根本的な耐震補強と断熱改修を行います。
もちろん、外壁や屋根はきれいに再塗装され、内装や間取り、住宅設備機器も一新され、新築のような家に生まれ変わります。築年数が長い住宅で、リフォームを検討される場合には、一軒まるごとリフォームでリフォーム計画をしませんか?
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リフォームに際しては、現在の住宅の状態と築年数に応じて、リフォームの方法を決めることが大切です。特に築年数の長い家では、耐震性と断熱性を高めることが、安全と快適に繋がります。
リフォームやリノベーションを検討し始めると、どのくらいに期間と費用がかかるのだろう?工事中はどうやって生活するのかしら?など、様々な疑問が出てきます。どんなことでも、どうぞご相談ください。大事な持ち家を大切にしながら、より暮らしやすい家にすることが、RenoBASE8の基本です。より良い暮らしができる家にしたいという想いを叶えるお手伝いをさせてください。
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