リビングに段差は必要?家族が住みやすいリビング設計のコツ

 

リビングの間取りをリノベーションする際、どのようなデザインにするのか、どういった機能性をもたせたいかは悩むところです。

リビングの見た目をよくするための一つの手段として、段差をつけてメリハリをもたせるという方法があります。段差をつけることで立体感が生まれるので、見た目にこだわりたい人であれば有効な手段となるでしょう。

 

今回は、リビングに段差をつけることでどのような効果があるのかを、メリット・デメリットともに解説していきます。ぜひ、間取り設計のヒントにしてみてください。

 

コラムのポイント
・リビングに段差あることでのメリット・デメリットについて紹介します。
・リビングの段差を間取りの活用する際のアイデアを紹介します。
・リビングの段差を浸かる際は、家族構成やライフスタイルに合わせて検討しましょう。

 

目次
■リビングに段差をつくるメリットは?
■リビングに段差をつくるデメリットは?
■リビングの段差を活かした間取り設計
■まとめ
■住みやすい間取りのリフォームは「RenoBASE8」におまかせ

リビングに段差をつくるメリットは?

リフォーム後のリビング

 

リビングの間取り設計を考える際、リビングに立体感をもたせるために段差をつける方法があります。段差をつけるとは、リビング内に一段下げた別フロアをつくる、または一段~数段高さを上げた別フロアをつくるという方法です。

 

これにより、横だけでなく縦の幅が広がるためリビング全体が広々とした印象になります。そのため、リビングを今より広く見せる方法としては有効的な手段となるでしょう。段差はほかにも部屋同士を緩くつなぐことができるため、空間にメリハリをもたせることも可能です。

 

機能性というよりは見た目の向上を目的とした使い方が多いので、リビングをよりおしゃれな空間にしたいという人にとっては一つの選択肢となるのではないでしょうか。

 

リビングに段差をつくるデメリットは?

 

リビングに段差をつくることで見た目をおしゃれに、立体感のある空間をつくることができます。しかし一方で、段差をつくることでデメリットに働くこともあるのです。

 

一つは、掃除がしにくいこと。段差があるわけなので、その分掃除をする範囲が増えるだけでなく、お掃除ロボットを使用することができません。そのため、掃除の手間を増やしたくない人にはあまり向いていないといえます。

 

また、小さなお子さんや高齢者の方と一緒に暮らしている家庭では、ケガのリスクとなることがあるでしょう。段差につまづき転倒してしまったりといったケガの可能性があるので、家族構成によって設置の必要性があるのかをよく検討しましょう。

 

 

リビングの段差を活かした間取り設計

 

リビングに段差をつけ間取り設計を行うのであれば、一体どのような間取りがよいのでしょうか。段差をつけるということは、昇るか降りるかの動きが必要となるのです。ここでは、段差を活かしたリビングの間取り設計についていくつかのパターンを紹介していきます。

 

ステップダウンフロアでおしゃれな空間を演出

 

ステップダウンフロアはダウンフロアやピットリビングと呼ばれることもありますが、段差を一段ないし二段ほど下げた空間のことを指します。

リビング内、もしくはリビングと隣接する部屋の境界に段差をつけることで、仕切りを使うことなく部屋を区切ることが可能です。

 

ダウンフロアにはテーブルやソファといった家具を設置し、家族のくつろぎスペースとして活用することができます。また、子供の遊び場や和室のような直接床に座る空間をつくることができるため、見た目がおしゃれなだけでなくさまざまな用途で使用できるでしょう。

 

畳やこたつも可能な小上がり和室スペース

 

リビングと隣接する部屋を一段高くし、小上がりスペースとして活用することも可能です。最近ではフローリングの家が主流となっていますが、小上がりスペースを設けることで和室がない家でも小上がりを和室として利用することが可能です。

 

また、小上がりスペースは下の部分を収納スペースとしても活用できるので、収納不足を解決する方法としても役に立つでしょう。家族のくつろぎスペースとして活用してみてはいかがでしょうか。

 

テラスと室内のつなぎ目に段差を活用する方法

 

室内から庭やテラスへ移動する際のスペースに段差をつけることも可能です。室内から外へ段差をつけることで庭自体を広く見せることもできるので、庭が狭い家でも見た目を向上させることができます。

 

庭だけでなく、キッチンからダイニングなど空間同士のつなぎ目に段差を活用することで奥行きを演出できるため、空間を少しでも広く見せたい場合には有効な手段となるでしょう。

 

スキップフロアで間取りの幅を広げる

 

段差を使う間取りのアイデアとして多いのはスキップフロアです。スキップフロアはリビング内に階段を使って移動する、いわば「中二階」を設置する方法となります。スキップフロアは一つの空間としてさまざまな活用方法があるため、間取り設計も重要です。

 

また、スキップフロアは吹き抜けとの相性もよく、リビング全体を広く見せることが可能です。そのため、平屋などの1階建ての建物や狭小住宅でも部屋を広く見せるための手段として用いられることがあります。

 

リビングに段差をつくる前に意識するべきこと

見積もりは正確に

 

リビングに段差をつける間取りのパターンはいくつもあり、それぞれ暮らしのうえで役に立つ使い方があるのです。では、実際にリビングに段差を使った間取り設計をする際、先述したようなデメリットをあらかじめ回避するためにどのような点に気を付けて間取りを考えるべきなのか、そのポイントについて紹介していきます。

 

家族構成を意識する

 

リノベーションを行う際、まずは家族構成を意識してそれぞれ必要なものを組み込むのがよいでしょう。子供がいるのか、何人いるのか、高齢者はいるのかといったように、家族構成によって間取り設計は大きく異なります。

 

そのため、先述したように高齢者がいるにもかかわらず段差を昇ったり降りたりしなければならないような間取りはバリアフリーの概念から大きく逸れてしまい、住みにくい家となってしまうでしょう。

 

住みやすい家はそこに住む誰が使っても快適に使えることが条件であるため、必ず家族構成を意識した間取り設計を心がけたいものです。

 

家事のしやすさを考慮する

 

リノベーションをする目的は「もっと住みやすい家にしたい」「もっとおしゃれな家にしたい」などさまざまですが、家事の効率が上がるような間取りを意識しましょう。見た目がおしゃれだからとスキップフロアを採用したものの、日々の掃除が面倒になってしまうようではリノベーションする意味がなくなってしまいます。

 

見た目ももちろん重要ですが、それ以上に日々快適に使うことができるかの方が重要です。長く住む家であればなおさら使い勝手のよい家にすることが大切であり、そのような家であればいつまでも快適に暮らせるでしょう。

 

本当に必要なのかを考える

 

ダウンフロアや小上がり和室はリビングの印象を大きく変え、見た目もとてもおしゃれになります。しかし、住む人によってはそれらの設備も不要である場合もあるのです。スキップフロアのように間取りに立体感をもたせる場合、施工費もそれなりにかかってしまいます。

 

そのため、リビングに段差をつくることで生じるデメリットを上回るメリットを得られないのであれば、もとより段差をつける必要はありません。家電や別の部屋のリノベーションにお金をかけるのがよいでしょう。

 

まとめ

 

スキップフロアやダウンフロアのように、リビングに段差をつけた間取り設計を考えている人もいるのではないでしょうか。リビングに段差をつけることで縦の空間に変化が生まれ、リビング全体をおしゃれで広々とした空間にすることができます。

 

しかし、リビングに段差をつけることは必ずしもよいことばかりではありません。住む人によっては大きなデメリットとなることもあるので、しっかりと家族構成を意識しつつ間取り設計を行うようにしましょう。

 

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