リフォーム費用は、リフォームの規模によって変わってきます。リフォームには、住宅設備機器の交換や、壁紙の張替えなどの小規模なリフォームから、骨組み以外はすべて取り壊し、新築同様にするリフォームまで様々規模のリフォームがあります。
小規模なリフォームの中には、数十万円の費用でできるリフォームもあり、新築同様にするようなリフォームでは、数千万円の費用がかかるリフォームもあります。小規模なリフォームの場合、費用の内訳は、材料費と工事費だけですが、大規模なリフォームになると、設計費など、新築住宅に準じた費用がかかります。
リフォームの種類による費用相場の違い
スケルトンリフォーム 費用相場2,000万円以上~
フルリフォームやフルリノベーションと呼ばれることもある骨組みだけ残して、すべて解体するリフォームです。屋根、壁、床はすべて取り壊し、土台と基礎、柱だけは残します。
このリフォームは、すべてのリフォームの中で最も費用がかかりますが、最も自由度の高いリフォームでもあります。外壁を取り壊すので、窓の位置やサイズも自由に変えられます。窓の位置が変えられると、現在お住まいの家を建てた当時とは、周辺の環境が変わっていて、日当たりと風通しが悪くなった、隣家からの視線が気になるなどが原因で、暮らしにくくなっているというような状況も解決できます。また、階段も取り壊すので、間取りの自由度が上がります。ただし、自由度が高い分、同じ床面積を持つ家であっても、費用に大きな幅が出ます。
壁を残すスケルトンリフォーム 費用相場1,500万円以上~
骨組みと外壁を残すリフォームです。窓の位置は変えられませんが、それ以外は、新築のように生まれ変わるリフォームです。外壁を取り除くスケルトンリフォームより多少費用を抑えられます。
水廻りのリフォーム 費用相場180万円~
浴室、洗面所、トイレ、キッチンなどのリフォームです。水廻りの住宅設備機器の寿命は、10数年〜20年です。一定の年数を過ぎると、見た目はきれいでも、見えない部分に水漏れなどが起こり、構造部に損傷を与えてしまうことがあります。新築時から計算するので、寿命の来る年数は、水廻り全て同じ時期にやってきます。数年ごとに個別にリフォームすると、1回ごとの工事費は抑えられますが、総計すると、まとめてするよりも、費用が嵩みます。
また現在の浴室やキッチンが、すでにシステムキッチンやシステムバスである場合は、在来工法の浴室や台所からのリフォームより費用が抑えられます。
キッチンリフォーム 費用相場50万円~
キッチンのリフォームには、システムキッチンを交換するだけの工事から、キッチンの位置を変え、リビングの内装と組み合わせる工事まで様々です。標準仕様のシステムキッチンの交換だけなら、100万円以下でできる場合もあります。壁付から対面に替え、キッチンとリビングの内装を一新するというような工事では、500万円以上かかります。
内装のリフォーム 数万円~
内装のリフォームには、クロスや床の張替え、ドアの交換があります。クロスや床板のグレードや、現在の状況による補修の必要性、面積によって費用が変わってきます。
間取り変更 100万円~
間取り変更には、子供部屋を2部屋に別けるなど、間仕切壁で部屋を増やすケースと、リビングと客間を繋げるなど、間仕切壁を取り払って、部屋を広くするケースがあります。家全体の居室の配置を変えるというような大掛かりな間取り変更の場合には、10,000万円以上かかることもあります。この際に、水廻りや階段の位置も変える工事が含まれると、さらに工事費用が嵩みます。
スケルトンリフォームに含まれる改修工事と費用の関係
リフォームの中で、最も費用がかかるスケルトンリフォームの場合、上記にあげたリフォームがすべて含まれます。スケルトンリフォームの費用の幅を生む要素にはどのようなことがあるのでしょうか?
耐震補強
土台の耐震改修に加えて、耐震性を確保する耐力壁を配置します。耐震改修だけのリフォームの場合、土台や柱の修復・交換・補強→壁の補強→外壁の補修→屋根の交換というように、耐震性を高める工事が増えるごとに、費用が嵩んでいきます。スケルトンリフォームの場合、耐震改修工事として行う部分は、土台や柱の修復・交換・補強と耐力壁の配置です。住宅にとって絶対に必要な工事なので、工事の内容による費用の幅は生じません。
断熱改修
屋根、外壁、サッシ、床に断熱性の高い建材を使い、住宅の断熱性を向上させます。断熱性の高い建材は、断熱性の高さの異なる価格帯が揃っています。グレードが高まるほど、建材やサッシの価格が高額になるので、断熱改修は断熱性の高さに応じて、断熱工事の費用が変わってきます。
水廻りの住宅設備機器
キッチン、浴室、給湯機などの住宅設備機器は、グレードによって大きな価格の幅があります。グレードを高くする、オプションをつけるなどによって、リフォーム費用自体が嵩みます。ただし、スケルトンリフォームの場合、家の中は何もない状態になっているので、水廻りだけのリフォームのように、水廻りの位置の移動によって費用が嵩むというようなことはありません。
リフォーム費用別施工事例のご紹介
RenoBASE8が施工したリフォームを、費用ごとに分けてご紹介します。
500万~1000万円でのリフォームの事例をご紹介します。
ホワイトを基調とした水廻りリフォーム
キッチン・トイレ・バス・収納・サッシ・一部外壁をまとめてリフォームした事例です。
- 目的 お手入れしやすく、調理器具をすっきり収納できるキッチンにし、その他の水廻りも一新したい
- 費用 590万円
- 築年数 35年
- 工事面積 36平米/11坪
使い勝手の良いキッチンに変身
効率よく片付く収納
LIXILの最高級キッチン「リシェル」を採用したキッチンとリビングのリフォーム
リフォームの目的 お友達やお客様をご招待できるよう、見た目にこだわったお部屋にしたい
- 費用 約700万円
- 工期 21日
ペニンシュラキッチンから同じタイプで、より高級感があり、モダンな雰囲気のキッチンに交換し、を黒と白を基調にまとめた内装で仕上げました。
高級感あふれるおしゃれなLDKが誕生しました。
一軒家をスケルトンリフォーム
- リフォームの目的 子供が成長してもコミュニケーションの途切れない家族の愛情があふれる家、友人が迎えて楽しく過ごせる家にしたい
- 費用 900万円
- 工期 5か月
- 築年数 30年
- 工事面積 80平米/24坪
部屋が狭く暗い、土台が腐って耐震性が低下しているという状態を改善し、新たに設けた2階の子供部屋には、リビング階段を通る間取りになっています。ダークブラウンとホワイトでまとめたオシャレで落ち着いたLDKのある暮らしやすい家に生まれ変わりました。
すっきり片付くキッチンになりました。
明るいリビングルームには、子供部屋に通じる階段があります。
足を延ばしてゆったり浸かれる浴室になりました。
1000万~1500万円でのリフォームの事例をご紹介します。
古民家リノベーション
外壁を残して、増築し、全面的に間取りを変えた事例です。浴室やキッチンの改修、家の中の段差解消、暖かく明るいリビングなどによって、暮らしやすい家に生まれ変わりました。
リフォームの目的 使える建具や構造材を残して、木のぬくもりが感じられる暮らしやすい家に生まれ変わらせたい
- 費用 1,300万円
- 工期 4か月
- 築年数 40年以上
- 工事面積 54平米/16坪
冬でも暖かく家族が過ごせるLDKになりました。段差をなくしたので安全に移動できます。
掃除がしやすい快適なトイレになりました。
平屋から2階の増築を含めたリフォーム
和風の平家は良い雰囲気を残したまま、1階は家族でゆったり過ごせるリビングと水廻りにし、2階には、洋風ベースで和モダンな空間を増築しました。
- 目的 普段使っていない離れ家屋を新しい生活拠点にする
- 費用 1,050万円
- 工期 3か月
- 築年数 30年
- 工事面積 42平米/13坪
和風な平屋と洋風な増築部分が自然に溶け合う外観デザインの家になりました。
たっぷり陽射しの入る掃き出し窓からは、庭の景観を楽しめます。
2階増築部分の居室
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リフォームやリノベーションを検討し始めると、どのくらいに期間と費用がかかるのだろう?工事中はどうやって生活するのかしら?など、様々な疑問が出てきます。どんなことでも、どうぞご相談ください。大事な持ち家を大切にしながら、より暮らしやすい家にすることが、RenoBASE8の基本です。より良い暮らしができる家にしたいという想いを叶えるお手伝いをさせてください。