全面的に改修したいとお考えになり、一軒まるごとリノベーションを検討されている場合、長期優良住宅化リフォームにすると、補助金を申請できます。
住み手のない空き家が増えている理由の一つは、住宅性能の低い家が多いことにあります。住宅性能の低い家は、冬寒く夏暑い、地震や台風の度に不安を感じるなど、暮らしにくく、命と財産を守れない家だからです。
近年、住宅の断熱性は向上し続けています。耐震基準も、大地震が発生する度に、法改正が行われています。しかし、築年数の古い住宅には、断熱性の低い家、旧耐震基準の家が少なくありません。
そのような家を無くすことを目的に行われている事業が、長期優良住宅化リフォーム推進事業です。
また、戦後、核家族化が進み、夫婦と子供だけで暮らす家族が増えました。夫婦と子供だけでの暮らしは、子育てで大変な時期に、おじいちゃん、おばあちゃんに手助けしてもらうこともできません。
おじいちゃん、おばあちゃんが高齢になり、手助けが必要になった時に、子や孫は離れて暮らしています。
昔の日本では、三世代が一緒に暮らし、親世帯は子世帯の子育てを手伝い、親世代が老いれば、子や孫が手助けをする暮らしが普通の暮らしでした。
長期優良住宅化リフォーム推進事業の目的の中には、住宅の性能を向上させることに加えて、三世代が同居できる住宅という要件も含まれています。その他に、子育てがしやすい住宅へのリフォームという要件もあります。
リフォームをされるご家族の中には、子供夫婦の子育てを機に、二世帯住宅にしようと計画される方、子供を安全に子育てできるようにリフォームしようとお考えの方もいらっしゃると思います。
そのような場合には、住宅性能に対する補助金に加えて、子育て支援に関する補助金も申請できます。
家族構成、家族の状況に合わせて、長期優良住宅リフォームと+αの要件を選べるということです。
一軒まるごとリノベーションは、新築のようになり、快適で安全な暮らしが手に入りますが、費用もかかります。補助金が利用できれば、余裕をもってリノベーションができるのではないでしょうか?
長期優良住宅化リフォーム・住宅性能向上のためのリフォーム 3つのタイプ
リフォームの内容に応じて、補助金の額が変わります。
評価基準型 補助金100万円 (住戸の規模:55㎡以上・1階40㎡以上)
インスペクションの結果、問題のあった部分の改修工事に対して補助されます。
劣化対策
木造住宅に対しては、構造躯体等の劣化対策 劣化対策等級3(既存住宅)に適合し、かつ構造に応じた基準に適合すること、浴室部分の防水対策、小屋裏の換気計画、床下の点検口などが求められます。
耐震性
耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)等級1(既存住宅)の基準に適合すること、又は、 品確法に定める免震建築物であることが求められます。具体的にはリフォームで耐震補強を行います。
省エネルギー対策
断熱等性能等級4、または、一次エネルギー消費量等級4に適合した上で、断熱等性能等級3に適合することが求められます。具体的には、屋根、外壁、床に断熱性の高い建材を使う、開口部を全て、断熱機能を持つ窓やドアにするなどの方法があげられます。
認定長期優良住宅型 補助金200万円 (住戸の規模:原則75㎡以上・1階40㎡以上)
一軒まるごとリノベーションで、増改築住宅に求められる長期優良住宅の条件を満たす家に生まれ変わった家に対して補助されます。
長期優良住宅とは、住宅性能表示制度の認定基準に応じた家であると評価された住宅のことです。9つの分野が定められています。
- 地震が発生した際の構造部の安定度と強さ
- 火災が発生した際の延焼のし難さ、避難のしやすさ
- 住宅に使われている建材に対する劣化対策
- 水道管、ガス管、排水管などの維持管理のしやすさ
- 省エネが実行できる温熱環境
- 空気中の化学物質の濃度が低いことと、適切な換気計画
- 窓のサイズと窓が設置されている方角
- 高齢者への配慮
- 防犯対策
高度省エネ型 補助金250万円(住戸の規模:原則75㎡以上・1階40㎡以上)
一軒まるごとリノベーションで、新築住宅に求められる長期優良住宅の条件を満たす家+高省エネ化された家に対して補助されます。
一次エネルギー消費量が省エネルギー基準比20%削減されることが求められます。
評価基準型 | 認定長期優良住宅型 | 高度省エネ型 |
55㎡以上・1階40㎡以上 | 原則75㎡以上・1階40㎡以上 | |
100万円 | 200万円 | 250万円 |
劣化対策 耐震性 省エネ性 維持管理(任意) | 劣化対策 耐震性 省エネ性 維持管理 | 劣化対策 耐震性 高省エネ性 維持管理 |
三世代同居対応改修工事 補助金上限50万円
親世帯と子供世帯が共に暮らす三世帯同居にするための改修工事に対して補助されます。
キッチン
- 給排水設備と接続された台所流し
- ガス栓と接続されたガスコンロ、電気コンセントに接続されたIHクッキングヒーター又はガス栓又はIHクッキングヒーターの用の電気コンセントが設置されている
- 一般的なキッチンを有する調理室が別にある場合のミニキッチンの設置工事も補助対象
浴室
- 給排水設備及び給湯設備に接続された浴槽又はシャワーを有する
- 浴室と便所とが一体となったものも補助対象
- リフォーム後に、浴槽を有する浴室が別にある場合に限り、浴槽のないシャワー専用浴室の設置工事も、補助対象
トイレ
- 給排水設備に接続された大便器を有する(小便器のみは不可)
- 浴室と便所が一体となったものも補助対象
玄関
- 屋外から鍵のかけられる玄関扉を有し、土間(靴を着脱するスペース)を有すること
- 勝手口(調理室等にのみ接続するものや、車庫等に直接出入りするためのもの)は補助対象外
詳しい工事の内容はこちらからご覧いただけます。
子育て世帯向け改修工事 補助金上限50万円
若者もしくは子育て世帯が発注する、以下のような子育てしやすい環境整備に資する工事に対して補助されます。
対象となる工事の目的
住宅内の事故防止 衝突、転倒、転落防止の為の手すりやフェンスの設置や衝撃緩和できる床材への交換
- 子どもの様子の見守り 対面キッチンへの交換 対面化工事に伴う間取り変更
- 不審者の侵入防止 サッシ、ドアの交換、インターホンや防犯カメラ設置
- 災害への備え 家具の転倒防止、避難動線確保
- 親子がふれあえる空間づくり キッチン、浴室の広さ確保
- 子どもの成長を支える空間づくり 子供部屋、キッズスペースの設置、トイレの広さを確保、子供が使いやすい水栓やスイッチへの交換、
- 生活騒音への配慮 内窓、サッシ交換など、外壁開口部の遮音性向上
- 子育てに必要な収納の確保 収納の広さ確保
- 家事負担の軽減 汚れにくい壁や床などの内装、家事動線確保、給湯機大型化、ビルトイン食器洗浄機やコンロ、乾燥器設置など
詳しい工事の内容はこちらからご覧いただけます。
補助金の申請方法
補助が受けられる工事の内容、補助金申請の手続きなどは、どれも複雑なので、施工業者に依頼して申請手続きを進めます。
補助の要件には、リフォーム後の性能と同時に、
その為、補助制度にしっかりと対応できるリフォーム会社に施工を依頼することがとても大事です。
RenoBASE8では、専門スタッフが長期優良住宅化リフォーム推進事業交付申請の手続きを行いますので、安心してお任せください。不明点などありましたら、いつでもお気軽に下記お問い合わせフォームより、ご連絡ください。
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リフォームやリノベーションを検討し始めると、どのくらいに期間と費用がかかるのだろう?工事中はどうやって生活するのかしら?など、様々な疑問が出てきます。どんなことでも、どうぞご相談ください。大事な持ち家を大切にしながら、より暮らしやすい家にすることが、RenoBASE8の基本です。より良い暮らしができる家にしたいという想いを叶えるお手伝いをさせてください。