リフォームで家を増築するなら覚えておくべきポイントを紹介
家族が増えた、ライフスタイルが変わったなどの理由で現在住んでいる家の増築リフォームを検討しているという方もいるのではないでしょうか。家を増築する際、どの部分を増築するかによって費用は変わりますし、直接リフォームに関わるもの以外の費用も発生します。
そこで今回は、増築リフォームのポイントやかかる費用についてそれぞれ紹介していくので、これから増築を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
目次
■リフォームによる増築と改築の違い
■耐震リフォームでやること
■耐震リフォームの費用はいくらかかる?
■耐震リフォームに利用可能な補助金制度
■耐震リフォームで減税も可能?
■まとめ
■家のリフォームは「RenoBASE8」におまかせ
リフォームによる増築と改築の違い
「増築」の定義は敷地内に新しく建物をつくったり、同じ敷地内で建物の床面積を増やす行為を指します。リフォームの一種ですが建て替えよりも工期が短く、コストの負担が少ないのが特徴です。しかし、建物の状態によっては修繕や補強の必要があり、その際は別途の費用がかかることがあります。
一方「改築」は、建物の床面積は増やさず間取りの変更や構造部分の工事を行う行為です。改装と言葉が似ていますが、改装は壁紙の張り替えなど模様替えが主なため、家の一部を一度壊してつくり直す改築とは意味が異なります。
増築のパターンはさまざま
家をリフォームで増築する場合、目的によって増築する場所も工事の規模も異なるでしょう。これは家族構成やライフスタイルによって変わりますが、ここでは増築で主に行われる工事内容について一例を紹介していきます。
トイレ・浴室・水回りを増築
トイレや浴室といった水回りは生活に直結する重要な部分です。二世帯住宅として新たに水回りを増やす際には欠かせない増築工事となります。
・トイレの増築費用(排水管など込み):約70万円前後
・浴室の増築(配管など込み):約75万円~200万円
・洗面所の増築(洗濯機設置用盤など込み):約50万円~60万円
水回りの増築は設備によって価格が変化し、配管などの工事が必要になるためどうしても高額になってしまいがちです。費用を抑えたいのであれば配管が短くて済むような設置場所を選択することが重要でしょう。
リビングを増築
リビングの面積を増やしより広々と使えるようにする増築リフォームは、元々床が無かった部分に床を新設するのが特徴です。間取り変更とは異なり、床面積自体が増えるため拡げた広さ分の費用がかかると考えてよいでしょう。費用の相場は以下の通りです。
増築面積
・3.31㎡(約2畳):33.1万円
・16.52㎡(約5畳):165.2万円
・33.05㎡(約10畳):330.5万円
このようにリビング増築にかかる費用は一般的に約10万円/㎡となります。計算もしやすいため、予算と照らし合わせて拡げる広さを検討するのがよいでしょう。
2階に部屋を新たに増築
建物の1階部分の増築とは異なり、2階部分に部屋を増築する場合1階を補強する工事費も併せて発生します。2階に部屋を増築すると1階部分の土台となる強度が不足してしまう恐れがあるため、そのような工事が必要なのです。
また、部屋ではなくトイレや浴室、キッチンなどを2階に増築する場合には配管・電気工事なども必要になるため、さらに費用がかかるということを覚えておきましょう。以下は2階部分の増築費用の目安となります。
・部屋を増やす:約60万円~75万円/帖
・トイレの増築:約70万円~200万円
・浴室の増築:約130万円~250万円
・キッチンの増築:約90万円~400万円
ベランダ・バルコニーを増築
建物の2階部分にベランダやバルコニーを増築する際、ベランダの種類や工事の内容によって費用が異なります。主に2階部分に新たに取り付けるタイプのものと、1階部分を土台として設置するパターンがあるので、用途に応じて選択してみてください。
・後付けバルコニー(柱なし180×100):約30万円
・2階に大型バルコニー(柱あり):約60万円
・1階屋根部分をバルコニーに変更:約100万円
・複数の部屋をつなぐウッドデッキ:約175万円
・1階を増築したうえにバルコニー設置:約300万円~
ガレージ・カーポートを増築
ガレージやカーポート増築する場合、費用はカーポートの方が安く済みますが、車の台数が増えることでカーポートにかかる費用も増えていきます。また、雪に対する対策を行うことで費用も上がるため注意しましょう。
ガレージ・カーポートの増築費用の相場は以下の通りです。
ガレージ(1台分)
・車庫(独立したガレージ):約100万円~300万円(素材により変動)
・ビルトインガレージを増築:約150万円~350万円
・使わない部屋を減築しビルトインガレージを設置:約60万円~240万円
カーポート(1台分)
・一般的なカーポート設置:約153万円~35万円
・耐雪カーポートの設置、交換:約15万円~40万円
・ウッドデッキ付きカーポート設置:約100万円~200万円
地下室を増築
既存の建物に地下室を増築する場合、建物の構造や地盤の状態によっては施工ができないこともあります。また、建築基準法の都合上確認申請の難易度も高くなるため注意が必要です。しかし、庭のような空いたスペースに地下室をつくる場合は可能なことも多いので、まずは業者に相談してみるのがよいでしょう。
地下室を増築する際にかかる費用は広さや設置場所によって異なりますが、1坪あたり約80万円~130万円前後を目安とし、総額600万円~1,000万円ほどを見込んでおきましょう。
地下にプライベートなジムをつくりたい、防音設備の整った部屋をつくりたいなど用途はさまざまですが、それなりの費用がかかってしまうことを頭に入れておく必要があります。
増築にかかる費用は施工費だけではない
リフォームで家を増築する際、設備や施工費に注目しがちですが、実はそれ以外にもかかる諸経費があるのです。ここでは、リフォームの際主に必要な諸経費や今後増える税金について紹介していきます。
確認申請にかかる費用
確認申請とは「どのような増築をするのか自治体に申請し許可を得る行為」を指します。確認申請はすべてのリフォームで必要というわけではなく、以下の条件に1つでも当てはまる場合に必要です。
・10㎡以上の増築工事
・準防火地域、防火地域の増築工事
防火地域とは「市街地における火災の危険を防除するため定める地域」のことで、都市計画法に基づき建物が密集している地域や駅前などの地域が指定されるケースが多いです。
確認申請にかかる費用は増築する床面積によって異なります。
【確認申請】
・30㎡以下の場合:5,000円~10,000円
・30㎡超~100㎡の場合:9,000円~32,000円
【中間検査】
・30㎡以下の場合:9,000円~15,000円
・30㎡超~100㎡の場合:11,000円~40,000円
【完了検査】
・30㎡以下の場合:10,000円~16,000円
・30㎡超~100㎡の場合:12,000円~48,000円
中間検査とは増築の法令適合をみる工事中の検査で、これに不合格だとその先の工程に進めません。一方、完了検査は工事終了後の検査を指します。
登記にかかる費用
「どこの誰が、どのような場所に、どのような建物をもっているか」を登録する手続きが登記です。増築リフォームなどで床面積が変わる場合には登記を変更する必要があり、期限は原則1ヶ月以内とされています。
登記は土地家屋調査士に依頼しますが、相場は10万円~数十万円ほどです。登記をしなくても罰則はありませんが、住宅売却時や融資を受けて抵当権を設定する場合には登記をしておく必要があります。
固定資産税の増額
増築リフォームによって床面積が広くなることで、固定資産税が増額することが多いです。しかし、部屋を一部屋増やしたくらいの規模ではそれほど大きな増額はなく、年に数万円程度となるでしょう。
一方、二世帯住宅を目的とした大規模な増築リフォームでは固定資産税が大幅に増額される可能性があります。増築によって建物の評価額上がり、この評価額に税率の1.4%をかけた金額が固定資産税となります。今後支払い続ける税金となるため、工事にかかる費用以外にも増えるものがあるということを覚えておきましょう。
まとめ
増築リフォームを選択する目的はさまざまですが、建て替えや物件購入に比べると費用は抑えることができ、必要な部分だけをリフォームすることができるため目的に合わせて最適なプランを立てましょう。
しかし、工事以外にもかかる費用があったり、工事後に支払う金額が上がる可能性もあるため、資金面については慎重に検討することをおすすめします。
家のリフォームは「RenoBASE8」におまかせ
家のリフォームは、しっかりと技術力を持った信頼できる地元の施工店に任せましょう。
千葉・茨城地域の家のリフォームであれば、エリアに根差した地元営業の「RenoBASE8」にもご相談ください。
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