実家をリフォームして二世帯同居するメリット|建て替え比較や注意点も
最近は高齢化が進んでいることもあり、築年数が古くなった実家についてどうするか悩む方が多いようです。特にこれから老後を迎えるご両親が居る場合、将来の介護をどうするかといったライフプランも含めて実家をどうするか考えなければいけません。
そこで今回は、実家をリフォームして二世帯同居するパターンについて、メリットや建て替えとの比較を考えてみましょう。
実際の実家リフォーム実例もご紹介しますので、費用や間取りアイデアなどを参考にしてみてください。
目次
■意外と困る実家の将来設計
■実家リフォームで二世帯同居するメリット
■建て替えと実家リフォームの比較
■実家リフォームの注意ポイント
■実家リフォームのビフォーアフター実例
■実家リフォームの気になるギモン
ご両親が暮らす実家をリフォームする際、気になる方が多いポイントをまとめました。
・建物の耐久性は問題ない?
建ててから数十年経っている場合、リフォーム後の耐久性が気になりますよね。せっかくお金をかけリフォームしても、すぐに建て直しになっては困ります。
結論としては、しっかり建物診断して補強すれば耐久性は問題ありません。日本の住宅は30~50年前後での建て替えが多いですが、これは高度経済成長期のビルド&スクラップ社会の名残です。地球環境を守るため、最近は国をはじめ一つの住まいを長く使うリフォーム・リノベーションに力を入れています。
木造住宅はしっかりメンテナンスすれば長く使えますので、正確な診断と技術力を持った施工店を選びましょう。
・老後も暮らせるのか?
実家をリフォームする場合、高齢期を迎えるご両親がスムーズに暮らせるかも気になるポイントです。老後の暮らしやすさについては、リフォームでも新築と変わりません。
このあとも詳しく説明しますが、間取りの工夫や設備のチョイスで老後暮らしや介護に適した住まいになります。建て直しより費用を抑えて、バリアフリー設備を導入しやすいのも実家リフォームの特徴です。
■実家リフォームで二世帯同居するメリット
実家を暮らしやすくリフォームしての二世帯同居は、費用をはじめさまざまなメリットがあります。
・費用を抑えられる
今ある基礎や柱などの構造、使える設備を活かすことができる実家リフォームは、建て替えより費用総額を抑えられるのが大きなメリットです。
費用が掛からない分設備をグレードアップしたり、手すりやスロープといったバリアフリー化を進めたりと有効に使えるのも魅力。新しく建てるより費用を抑えつつ、より暮らしやすい間取りにすることも可能です。
・親子がお互い快適に暮らしやすい
数十年前の間取りは二世帯同居を考えていないため、そのままでは快適に暮らすのが難しいですよね。リフォーム・リノベーションで実家の間取りを変えることで、親子世代が無理なく快適に暮らしやすい住まいになります。
それぞれの世代でライフスタイルも変わってきますので、距離感も含めて調整できるのもメリットです。完全分離、部分共有など二世帯暮らしに適した間取りを選ぶこともできます。
・孫の面倒を見てもらえる
これから子育てがある世代の方にとって、ご両親のサポートがあるのはかなり心強いですよね。特に初めての子育てでは、体力的にも精神的にも親子で負担を分担できるのは大きなメリット。
ご両親にとっても、可愛い孫の面倒を見ることは大きな喜びになります。元気の源にもなり、お子さんの良い思い出作りにもなって一石二鳥。
・両親の健康を見守れる
例え近くで暮らしていても、別の家だと高齢のご両親の様子は心配になるものです。サポートが必要になると、二つの家を行き来するのも大変になってきます。
実家リフォームの二世帯暮らしなら、いつでもご両親の健康を見守れるのは大きなメリットです。介護の負担が大きいイメージもありますが、介護を想定した間取りにすれば別居より負担を軽減できるケースもあります
■実家リフォームで二世帯同居するデメリット
実家をきれいにしての二世帯同居には、注意すべきデメリットも存在します。
・人間関係が継続する
数十年暮らした地域で人間関係が構築されているのはメリットでもありますが、仲の悪い方がいるとデメリットになるケースも。少し聞きづらいこともありますが、この先数十年関わってくることですからしっかり事前確認しましょう。
・間取り変更が難しいケースもある
ツーバイフォー工法など一部の住宅では、大掛かりな間取り変更が難しいケースもあります。増築や間取り変更なども含め、暮らしやすい間取りを作れるかどうかは要チェックポイントです。
・老朽化が進んでいる可能性
築年数が経つと、雨漏れやシロアリ被害などの老朽化が進行している可能性も高くなります。そのまま表面だけリフォームしてしまうと、老朽化のさらなる進行や地震の倒壊リスクも考えられます。ご両親にメンテナンスの状況を確認し、リフォームすべきか建て替えるべきか判断しましょう。
■建て替えと実家リフォームの比較
実家をどうするか考えるとき、リフォームと建て替えを検討することが多いと思います。それぞれ一長一短あり、状況によってどちらが良いかは一概に言えません。それぞれの特徴をチェックしてみましょう。
建て替え | リフォーム | |
---|---|---|
費用の目安 | 2,000万円~ | 1,000万円~ |
間取りの自由度 | 高い | 構造による |
工事期間の目安 | 半年~1年 | 1~4か月 |
・リフォームが向いているケース
リフォーム最大のメリットは、建て替えより費用を抑えられる点です。工事内容にもよりますが、解体や申請などの諸経費もかからないためかなり費用は抑えやすいです。住宅ローンの負担を避け、生活を充実させたい方に向いているといえるでしょう。
実家の築年数が比較的浅くて、建て直すのはもったいない場合もリフォームの方がおすすめです。セットバックで建て替えると小さい家になってしまうケースも、リフォームのメリットが大きいです。
・建て替えが向いているケース
実家の構造がリフォームに向いていないケースでは、間取りを自由に作れる建て替えの方が向いています。柱や土台の腐食やシロアリ被害など、経年劣化が進んでいるケースも建て替えの方が良い場合があります。
■実家リフォームの注意ポイント
親子二世帯で同居する実家リフォームを考える際、注意すべきポイントをまとめました。
・建物の状態を事前調査する
築年数が経っている実家リフォームでは、見積もり前にしっかり建物調査を実施しましょう。施工店によっては図面や簡単な現地調査で見積もりを出すこともありますが、建物の状態によっては金額が大きく変わる可能性があります。
特に築年数が経っていると、雨漏れによる柱や土台の腐食、シロアリ被害など、見えない部分が劣化していることも多いです。いざ解体を始めたら劣化が見つかり、見積もり金額が増えて慌てるパターンも少なくありません。
実家リフォームの見積もりを依頼するときは必ず事前調査してくれる施工店を探して、正確な金額を出してもらいましょう。
・バリアフリー対応
ご両親の老後も見据えた実家リフォームでは、将来の介護まで考えたバリアフリー対応が重要です。ただ手すりやスロープを設置するだけではなく、誰がどのように老後の生活を支えるのかシミュレーションしましょう。
例えばデイサービスを利用するなら、送迎用の大きな車が出入りできる駐車場が必要です。寝室から玄関、駐車場まで車いすでスムーズに移動できる動線の確保も重要ですね。
自宅での介護を想定するなら、お風呂・洗面所・トイレは広めのスペースが必要です。ご両親本人の意向や支える人のライフスタイルも踏まえて、なるべく細かくシミュレーションしましょう。
・贈与税
実家のリフォーム費用を子世帯が支払うと、条件によっては贈与税が発生してしまう場合があります。支払い額や名義の状態によっては、親から子へ贈与したとみなされてしまうのです。
実家の評価額やリフォーム費用によって、どのような対応が良いのかは変わってきます。RenoBASE8は贈与税なども含めた、費用計画もしっかりアドバイスいたします。
・不要な物を捨てる
長年生活している実家の場合、少しずつ使わないものが増えて溜まっているケースが多いですよね。不要な物も含めた収納量を確保すると居住スペースが削られてしまうため、リフォームを期に思い切って処分しましょう。
思い出が詰まったものを捨てるのは少しためらう部分もありますが、そのせいで暮らしにくくなっては本末転倒。間取りプランを考え始める前に倉庫や納戸を整理してから、必要な収納量を考えましょう。
■実家リフォームのビフォーアフター実例
築40年以上の建物を、現代のスタイリッシュなデザインと使い勝手に仕上げました。
キッチン
土間のキッチンは開放的な対面レイアウトにして、新築のようなお部屋に。
お風呂
お風呂も一新して、暖かさを感じながら気持ち良く入浴できる憩いの空間に。カビが生えにくく毎日のお掃除も楽ちんです♪
トイレ
気になることが多いトイレも、収納と手洗いをつけておしゃれ&便利に生まれ変わりました。お客さんにも気持ち良く使ってもらえますね。
ここでは紹介しきれないビフォーアフター写真や、工事中の様子も詳細ページで詳しく掲載しています。こちらもぜひチェックしてみてください。
■まとめ:実家リフォームで費用を抑えて快適二世帯住宅♪
両親が暮らす実家リフォームでの二世帯化は、コストをかけずに快適な暮らしを送れる魅力的な選択肢です。ただし老朽化や間取り変更できない構造などの問題もあるため、見積もりの際はしっかり事前調査しましょう。
RenoBASE8は見積もりの前に、リフォームアドバイザーが建物をしっかり調査します。リフォーム後も長く暮らせるよう、シロアリや劣化も細かくチェックしています。築年数が経っているご実家の調査・お見積りもおまかせください。
■実家リフォームは建て替えとも比較しましょう
建物やご家族の状況によっては、リフォーム・建て替えどちらが良いか変わる場合もあります。リフォームと建て替えそれぞれのメリット・デメリットも確認して、ご家族に合ったプランを選びましょう。
わたしたちRenoBASE8は創業100年以上のハウジング重兵衛を母体に持ち、新築事業も展開しています。リフォーム・建て替えどちらもひいきすることなく公平なアドバイスもできますので、お悩みの方もぜひご相談ください。
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