水回りには、キッチン、浴室、洗面所、トイレがあります。どの場所も、住宅設備機器を使う場所です。住宅設備機器には、耐用年数があります。耐用年数を過ぎても使い続けると、どの場所も水を使う場所なので、目に見えなくても、水漏れなどが起こってしまう可能性があります。水漏れが起こると、床や壁から、構造部に水分が浸透していき、腐朽したり、シロアリ発生の原因になってしまったりすることもあります。その為、メーカーによって異なりますが、12年から20年のスパンで、交換する必要があります。
住宅設備機器の使いやすさは、年々進歩していること、住宅設備機器の交換のタイミングで、内装を一新できること、断熱性を上げられることなどで、より快適な水廻りが実現します。
キッチンのリフォーム
水回りのリフォームの中で、最もバリエーションが豊富なリフォームです。中でも、キッチンとダイニング、リビングをまとめるリフォームが人気です。築年数の古い家では、ダイニングキッチンとリビングが分けられている間取りがあります。このような間取りの場合、キッチンが狭くて使い勝手が悪い状態を何とかしたいという悩みを持たれている方が多いのではないでしょうか?
ダイニングキッチンとリビングが分けられている間取りをリフォームする際に、キッチンとダイニング、リビングの間の間仕切りを外し、広いLDKにするというリフォームの方法があります。このようなケースでは、LDKの広さによって、選べるキッチンレイアウトが変わってきます。LDKにして、さらに対面式にしたいという場合には、壁付きタイプより、広い面積が必要です。
壁付きタイプの場合、キッチンに必要な面積は、キッチンそのものの面積ですが、対面式の場合には、壁とキッチンの間に、80~120センチの通路が必要なので、およそ4,5畳程度が必要です。キッチンとダイニング、リビングを併せて、22畳以上が確保できれば、アイランドキッチンも含めてすべてのキッチンレイアウトを自由に選べます。
LDKの床面積が18畳の場合には、対面キッチンにしても、リビングは、8畳程度確保できます。16畳以下のLDKで、対面式にしたい場合には、キッチンのサイズを小さくしたり、通路の幅を最小限に抑えたりする選択肢もありますが、キッチンの使い勝手が悪くなってしまいます。キッチンの使い勝手を優先すると、ダイニングやリビングにゆったりしたスペースをとれなくなってしまいます。ただし、壁付きタイプ、またはⅡ型キッチンにすると、ダイニングやリビングにゆったりしたスペースが確保できます。
LDKの間口が狭く、奥行きがある形状の場合には、アイランドキッチンを縦に設置し、造作ダイニングテーブルと繋げるという方法も考えられます。反対に、LDKの間口が広く、奥行きがない形状の場合には、壁付キッチンにし、キッチンと並行してダイニングテーブルを置き、作業台としても使うという方法もあります。
LDKの面積は狭いが、どうしても対面にしたいという場合には、ダイニングセットを置かず、ダイニングテーブルとしても使えるタイプのソファとテーブルにするのも一つの選択肢です。今まで分離されていたダイニングキッチンとリビングを繋げる場合のポイントは、LDKになった時の床面積と、部屋の形状に合わせて、キッチンレイアウトを選ぶことです。
また、古いタイプのキッチンの場合、冬は寒く、夏は暑いキッチンが少なくありません。その為、リフォームのタイミングで、断熱改修をすることも。リフォーム成功のポイントです。特に、土間がある場合、夏は涼しいのですが、冬は寒さが厳しくなってしまいます。土間のあるキッチンは、最近、人気が高まっています。寒いから土間を無くすという考え方もありますが、床面積に余裕があり、現在の生活で、土間を便利に使っているのであれば、断熱改修をして土間を残すのも良い方法です。
浴室のリフォーム
浴室の経年劣化は、最も住宅の構造部に被害を与える恐れがあります。水漏れによって、床下が腐食し、シロアリの被害が出てしまうこともあります。そのような状態になると、普段の生活では支障がなくても、大地震が発生した時には、住宅全体が深刻な被害を受けることにあるとも限りません。加えて、寒くて使いにくい浴室を、リフォームで快適な浴室に替えられます。
浴室には、在来工法の浴室と、システムバスがあります。在来工法の浴室と聞くと、タイル張りの古臭い寒そうな浴室というイメージがあるかもしれませんが、そうではありません。システムバスより工事期間が長くなり、リフォーム費用も嵩みますが、好みに合わせて自由な浴室を計画できます。床、壁、浴槽を全てヒノキで作りたい、クラッシックな蛇口や、デザイン性の高いタイル、猫脚のバスタブで、アンティークな浴室したいなど、システムバスでは叶えられない夢を実現できます。
一方、システムバスの良さは、様々な機能を一つ一つ選ばなくても、基本の組み合わせが決まっていることです。さらにオプションで、浴室乾燥やミストシャワー、浴室TVなどを選べます。来工法より低額なリフォーム費用で、快適な浴室に生まれ変わります。ユニットバスからユニットバスへの交換ならわずか1日、在来工法からユニットバスへの交換でも1~2日で工事が完了します。
浴室の断熱改修は、床や壁に断熱材を入れることに加えて、窓のリフォームも重要です。築年数の古い家では、換気の為、窓を大きく開けている浴室がほとんどだからです。窓から出入りする熱の量は、他の部分に比べて非常に多い為、窓が大きいほど、寒い浴室になってしまいます。窓の向きによっては、夏非常に暑くなることもあります。その為、リフォームの際に、窓のサイズを小さくするここと、断熱機能の付いた窓のすることで、浴室内を快適な室温にできます。
浴室のリフォームの際には、バリアフリーにしておくことも大切です。手すりをつける、段差をなくす、滑らない床材、冷え切らない床材を使うなどの対策によって、高齢者だけではなく、妊娠中の女性や、小さな子供にとっても、安全で使いやすい浴室が実現します。
洗面所のリフォーム
洗面所は、物が溢れやすい場所です。洗面所は、脱衣所と兼ねる、洗濯機も配置するという家が多いからです。洗面用品、洗濯物、洗濯用洗剤や柔軟剤、掃除用具などが置かれているのではないでしょうか?その結果、家族の多いご家庭では、洗面所がすっきり片付かないという問題を抱えているケースもあります。
リフォームを機に、経年劣化した洗面台を交換するだけではなく、収納への見直しを計画されてはいかがでしょうか?洗面所の収納は、洗面所内を整理整頓しやすくするだけではなく、家事負担を減らすことにも繋がります。特に、子育て中で洗濯物の量が多いご家庭では、洗濯に関わる家事労働がとても大きいはずです。洗面用品や洗濯用品、掃除用品の他に、パジャマや下着などを収納できるスペースを設けると、洗面台や床の上に出ているものがなくなりすっきりした洗面所にできます。
リフォームで浴室乾燥をつける場合には不要ですが、床面積の余裕があれば、洗濯物を干すスペース洗面所内に設けておくと、雨の日や花粉の多い日でも、洗濯物を干せます。そのスペースは、アイロンかけのスペースとしても使えるので、洗濯物を取り込んでからリビングに行き、洗濯物にアイロンをかけ畳む、その後各部屋に仕上がった洗濯物を収めに行くという一連の作業を、洗面所内で済ませることができます。
トイレのリフォーム
築年数の古い家には、間口が狭く、段差のある和式トイレが少なくありません。その為、トイレのタイプの選択肢に制限が出てきてしまいます。バリアフリーのトイレにしたい場合には、トイレの壁を壊して、広いトイレにする必要があります。費用は嵩みますが、床面積の余裕があり、トイレの幅を広くできる状況にある場合には、リフォームの機に、トイレを広くしておくと、使いやすく、将来的に安心なトイレにすることができます。
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リフォームやリノベーションを検討し始めると、どのくらいに期間と費用がかかるのだろう?工事中はどうやって生活するのかしら?など、様々な疑問が出てきます。どんなことでも、どうぞご相談ください。大事な持ち家を大切にしながら、より暮らしやすい家にすることが、RenoBASE8の基本です。より良い暮らしができる家にしたいという想いを叶えるお手伝いをさせてください。