【コース別】和室から洋室リフォームの費用|千葉県の施工事例も掲載
古い和室の間取りを、現代の暮らしに合わせて洋室へ変えるのは人気リフォームの一つ。お子さんの成長に合わせた子供部屋リフォームなど、いくら費用が掛かるのかは気になるところですよね。
そこで今回は、和洋リフォームを3つのコースに分け、それぞれの費用を解説してみます。千葉県のリフォーム/リノベーション専門店のRenoBASE8がプロ目線から注意すべきポイントなども解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
1.和室から洋室リフォームの注意点
2.【コース別】和室⇒洋室リフォームの費用相場
3.和室が複数あるなら1部屋残すと便利
4.費用を抑えるなら和モダンデザインもあり
5.和室から洋室リフォーム実例
1.和室から洋室リフォームの注意点
まずは和室を洋室にリフォームする際の注意ポイントを見ていきましょう。知らずにただ洋室に改装してしまうと後悔につながりますので、検討の際に必ずチェックしてくださいね。
1-1.床断熱の状況をチェックする
畳は厚みが40~50mmあり、芯材には藁や断熱材など断熱効果が高い材質が使われています。畳自体が断熱材ともいえるため、古い和室では床下に断熱処理が施されていないことも少なくありません。フローリング材は厚み12mmの板で断熱効果はほぼ無いため、そのままフローリングに張り替えただけでは冬の底冷えが発生してしまいます。足元が寒いといくら暖房で暖めても冷たさを感じ、特に冷え性の方にとってはつらい環境になります。
和室の畳をフローリングに変える見積もりの際は、床断熱の状況と施工について施工店から説明があったか必ず確認しましょう。事前チェックが無いと解体後に発覚して、追加費用が発生してしまうことも。
私たちRenoBASE8は、普段見る機会の少ない床下調査を実施しています。床下断熱の状況や湿気・カビの発生状況などもチェックし、快適な洋室リフォームプランをご提案します。
1-2.既存家具やインテリアとの相性も考える
今使っている家具や照明器具、カーテンなどのインテリアも、お部屋のテイストが変わると合わなくなることがあります。畳や砂壁などのナチュラルテイストに合わせた家具や収納アイテムは、洋風のモダンテイストではどうしても浮いてしまいます。買い替えが必要な場合は、リフォーム費用に加えて予算を考えておく必要があります。
もし今お使いの家具でお気に入りの物があれば、リフォーム後も違和感なく使える洋風テイストを考えましょう。北欧などのナチュラルテイストは比較的合わせやすいですし、モノトーンで和モダンに仕上げるのも一つの手段です。
RenoBASE8はVR(仮想現実)によるリフォームビフォーアフターなど、イメージづくりのお手伝いができる勉強会を開催しています。既存インテリアとのマッチングなどもご相談いただけますので、ぜひご自宅のお写真などお持ちください。
1-3.過ごし方の変化を考える
和室から洋室へのリフォームで一番大きな変化としては、畳がフローリングに変わる点が挙げられます。畳は座布団を敷いて気軽に座ったり寝転んだりすることができましたが、フローリング床だとそうはいきませんよね。畳と比べると固いフローリングは、薄いカーペットだけだと寝転んだ時に痛みを感じる方も多いです。畳の生活に慣れていると、洋室に変わった時不便を感じることも多いため、椅子やソファ中心の生活になる点を理解しておきましょう。
1-4.段差に注意してバリアフリー化
フローリングと畳の境目は数センチの段差が付いている場合がありますが、洋室リフォームの際にバリアフリー化できることがあります。畳よりフローリングは20~30mm薄く作られているため、厚み調整で廊下や部屋とフラットにすることができるのです。せっかくの機会ですから、洋室化の際にバリアフリーにして老後も安心できる間取りにしましょう。
2.【コース別】和室⇒洋室リフォームの費用相場と日数
和室から洋室へのリフォームは「どこまで手をかけるか」によって仕上がりと費用が大きく変わってきます。今回は洋室化のレベルで3つのコースに分けて、内容と費用・日数の目安を解説してみます。
※現在の和室の状況や劣化具合、材料や廃材の搬入出状況によっても費用・日数は変わることがありますので、あくまで目安としてください。
2-1.【簡易コース】
和室を洋室に変更する最も簡易的なコースとしては、畳をフローリングに、壁・天井を洋風のクロスに張り替えるのが一般的です。目に入る大部分が洋風建材になるため、和室の名残はほとんどなくなります。ただし、押し入れや壁の柱など、お部屋の状況によっては和室の要素が多少残ることも。
費用 | 日数 | |
畳をフローリングに変更 | 15万円~ | 2~3日 |
壁・天井をクロスに変更 | 10万円~ | 2~3日 |
2-2.【中間コース】
簡易コースに加えて、障子を洋風の窓枠に変更してカーテン仕様に、襖をクロスに張り替えるとより和のテイストが減って洋室らしくなります。さらに、壁から出ている柱と長押を隠して洋風の「大壁」に変更することで和室っぽさはほとんどなくなります。賃貸住宅などでよく見る「和室を洋室に変えた雰囲気」があまり気に入らない方は、中間コースまで手をかけると満足する仕上がり近づくでしょう。
費用 | 日数 | |
畳をフローリングに変更 | 15万円~ | 2~3日 |
壁・天井をクロスに変更 | 10万円~ | 2~3日 |
柱・長押を隠して大壁に変更 | 15万円~ | 3日~ |
障子をカーテンに変更 | 5万円~ | 1日~ |
襖をクロスに張り替え | 3万円~ | 引き上げ~納品まで2~3日 |
2-3.【完全洋室コース】
和室であることが完全に分からないように仕上げる、完全洋室化コースです。襖は洋風のドアや引き戸に枠ごと交換し、引き戸や開き戸なども使い勝手に合わせて変更します。押し入れも一度解体し、棚やパイプをつけて洋風のクローゼットとして作り直します。天袋など和室の名残が一切なくなるため、もともと和室だったと分かることはないでしょう。
費用 | 日数 | |
畳をフローリングに変更 | 15万円~ | 2~3日 |
壁・天井をクロスに変更 | 10万円~ | 2~3日 |
柱・長押を隠して大壁に変更 | 15万円~ | 3日~ |
障子をカーテンに変更 | 5万円~ | 1日~ |
襖をドア・引き戸に変更 | 15万円~ | 2日~ |
押し入れをクローゼットに変更 | 20万円~ | 3日~ |
2-4.費用が多くかかるパターン
前述しましたが、現在の和室の状況によっては材料や工賃が多めにかかるケースもあります。ご自宅の状況と照らし合わせてみてください。
床の間がある
しっかりと建てられた昔のおうちなど、立派な床の間がある場合は解体の手間や廃材処分費用などが多めにかかります。
床下の断熱がない
畳の下に断熱材が全くない場合、そのままフローリングにしてしまうと底冷えの原因となります。断熱材の材料費と、工賃が多めに発生しますが、しっかり対策しましょう。
マンションの場合
階下があるマンションや集合住宅の場合、管理規約で防音フローリングの仕様が義務付けられている場合があります。防音フローリングは一般のフローリングより材料費が高く、施工の手間も多めにかかります。
3.和室が複数あるなら1部屋残すと便利
もし2部屋以上の和室があるなら、和室を1部屋残しておくのもおすすめです。気軽に横になったり洗濯物を畳んだり、畳のスペースは多目的に使えて意外と便利ですよね。もちろん洋室で対応できないことはありませんが、いざ無くなると慣れるまで不便を感じるもの。
畳の表替えやふすまの張り替えなら、洋室へのリフォームより費用を抑えられる点もメリットです。ヘリなしの琉球畳を使った、今風のおしゃれな和室に仕上げる方法もあります。あると便利な畳の和室、2部屋以上あるならぜひ残すことも検討してみては。
4.費用を抑えるなら和モダンデザインもあり
和室の使い勝手ではなくデザインに不満があるなら、おしゃれな和モダンデザインに仕上げるのも一つの方法です。柱や障子など和のアイテムを残したまま、カラーや材質を変えることで古臭い和室のイメージを一新できます。
和モダンテイストは費用を抑えつつ素敵なお部屋に仕上がる人気のデザインです。りのぇべぇはたくさんの施工実績から、和モダンデザインも得意としています。お気軽にご相談ください。
5.和室から洋室リフォームの実例
RenoBASE8が和室から洋室のリフォームをお手伝いした実際の写真をご紹介します。
茨城県龍ヶ崎市にある築150年以上の古民家をリフォームしたこちらの事例は、和のテイストを残しておしゃれな和モダンデザインに仕上げました。すべてを覆い隠すのではなく、あえて残すのも一つの選択肢として検討してみましょう。
千葉県佐倉市のこちらのお住まいは、もともと畳・襖・障子のベーシックな和風づくりでした。
一度床・壁・天井を解体し、断熱材もしっかり入れながら洋室として仕上げていきます。
仕上がりはダウンライトがおしゃれな完全洋室に。完全洋室化すれば、元のテイストを残すことなくおしゃれな空間に変身させることが可能です。築年数が経っているお住まいも問題ありませんので、お気軽にご相談ください。
まとめ:和室から洋室リフォームは得意な専門店にお任せ
和室を洋室に作り変えるリフォーム工事は、プランの内容によって費用や掛かる日数が大きく変わってきます。柔軟な見積もりプランでご要望にピッタリの提案をすることが大切ですから、施工実績と経験のある専門店にお任せください。
りのぇべはもともと大工業からスタートしたため、和室の構造や改築については多くの経験と知識を持っています。費用やお好みのテイストに合わせて、一軒ごとに最適なプラン作りをお手伝いしますので、安心してご相談ください。
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