古民家DIYとプロに頼むべきポイントの考え方|千葉古民家のリノベーション実例

リノベーション前の内観

最近はYouTubeなどで一般の方が古民家のDIYに挑戦する動画などをよく見かけますよね。DIYは自分自身で理想の住まいを作り、費用を節約できる手段ですが、体験したことがない方にとってはハードルが高いものです。

そこで今回は、古民家DIYのメリットや注意点、プロに頼むべき作業内容のボーダーラインなどを解説していきます。千葉県・茨城県で古民家リノベーションを手掛ける専門店「RenoBASE8」がプロ目線で解説しますので、興味のある方はぜひ参考にどうぞ。

 


目次
1.古民家DIYのメリット・デメリット
2.DIYしやすい作業・プロに依頼すべき作業
3.【結論】DIYとプロにおまかせどちらが良い?
4.古民家リノベーション事例


 

1.古民家DIYのメリット・デメリット

メリットとデメリットを比較

まずは古民家をDIYすることのメリットとデメリットを両方チェックしていきましょう。自分で工事する利益とリスク、それぞれを見極めて冷静に比較することが大切です。

 

1-1.メリット

DIYのメリット

・費用を抑えられる

リフォームやリノベーション費用の多くは打ち合わせや作業にかかる人件費です。自分で計画を建て、材料を用意し、実際に作業するDIYは人件費がかからないため費用を抑えられるのは大きなメリット。浮いた人件費分を材料費に回して、仕上げをグレードアップすることもできますね。

 

・愛着が沸く

自分で作業して作り上げた家は、新築やプロに任せた家とくらべると愛着もひとしお。家族みんなで作業した思い出は、年数が経ったときも良い思い出になるでしょう。愛着が沸くことでメンテナンスなども細かくするようになり、結果的に住まいの寿命が伸びる効果も期待できます。

 

・作業も楽しめる

もともと工作や大工作業が好きな方にとっては、DIYでお家を本格的に作り変える作業はとても楽しい時間になるでしょう。自分のアイデアが形になっていくのは、他の物には代えがたい感動があります。

 

・好きなペースで改装できる

プロの施工店で古民家をリフォームする場合、費用と効率の問題から空き家状態で一気に工事するのが一般的です。しかし、自分で工事を進めるDIYの場合、自分の好きなペースでOK。時間に余裕があれば、数か月かけて一つずつ部屋を仕上げていっても問題ありません。

 

1-2.デメリット

DIYで揃える道具

・道具を揃えると結局費用が掛かることも

一般の方とプロの差で最も大きいのは、道具のクオリティと充実度です。プロの大工さんがきれいに仕上げられるのは、プロクオリティの道具を使い分けているから。一般の方も道具さえそろえれば高いクオリティを目指せますが、一度のDIYの為にプロユースの道具を揃えるのはちょっともったいないですよね。道具によっては一つ数万円~数十万円することも珍しくなく、家全体の道具を揃えようと思うとかなりお金が掛かります。

 

・内容によっては危険

自分で施工した場所に不具合があると、使っているうちに破損して危険な目にあう可能性もゼロではありません。例えば高い場所につけた戸棚が、施工ミスで落下してきたら非常に危険です。ちょっとしたクギの飛び出しや引っ掛かりなども、手足に当たればケガの可能性があります。また、施工中にケガの可能性がある点もデメリットと言えます。丸ノコなどの回転系工具は、注意しないと指を落としてしまうケースも。

 

・期間が長くかかる

毎日のように作業しているプロの職人と比べると一般の方の当然作業スピードは落ちるため、全体の工期は当然長くかかります。住みながらのんびり仕上げていくのなら問題ありませんが、期日が決まっている場合はスケジュール的に厳しくなることが多いです。また、経験がないと作業自体にどれくらいの時間がかかるのか予想するのは難しいため、そもそもの予定を組むのも難しいといえるでしょう。

 

・思い通りに仕上がらない場合がある

DIYとプロの作業で最も違いが出やすいのはやはり仕上がりです。最近はDIYに挑戦する方のブログやYouTube動画などで作業方法を調べることができますが、言葉や数字では伝わらないちょっとしたコツが重要なことは多いです。職人さんの技術は親方から弟子へ時間をかけて伝えていく部分が多いため、高いレベルの仕上げはDIYでは難しいといえるでしょう。ただし、仕上げの粗さをあえてデザインに活かしたり、うまく隠したりといった工夫は可能です。

 

・耐久性が低い

仕上がりの違いに加え、DIYの施工部分はどうしてもプロの仕上げより耐久性は劣ります。作業精度が違うのも原因ですが、仕入れる材料の品質が違う点も影響しています。最近は石膏ボードや木材などの下地材から、フローリングや壁紙といった仕上げ材までホームセンターなどで簡単に購入できます。しかし、こうした量販店で扱っている建材は安い分、プロが専門の材料店で仕入れる物より品質が劣っている場合が多いです。見た目には違いがわかりませんが、長年使った時の耐久性に違いが出てくるポイントです。

 

2.DIYしやすい作業・プロに依頼すべき作業

リノベーション前の内観

続いて、古民家のリフォーム・リノベーションに必要な作業を、DIYしやすい作業とプロに任せるべき作業に分けて考えてみます。

 

2-1.DIYしやすい作業

 

・解体~廃材処分

不要な建具・畳を搬出したり、床板をはがしたりといった解体作業は、体力のある方が注意して行えば問題になることは少ないでしょう。ただし、クギや尖った木材などで怪我をすることもありますので、安全靴や革のグローブ、ヘルメットなど装備を整える必要があります。トラックなどを手配すれば、分別した廃材を処分業者に持ち込むことも可能です。

 

・しっくい/珪藻土塗り

コテなど簡単な道具だけで挑戦できるしっくいや珪藻土塗りの作業は、DIYの中でも人気の作業です。まっ平に仕上げるのはかなりの熟練が必要ですが、あえて凹凸をつけたデザインなら、ちょっとしたコツとセンスで十分挑戦できるのも人気の理由。和室との相性も良いため、古民家DIYで採用されることが多い仕上げ方法です。

 

・襖張り替えや壁紙など内装仕上げ

襖や障子紙など、失敗してもやり直せる内装仕上げは比較的DIYしやすい作業です。内装壁紙などもDIY用の商品があり、プロのクオリティには及ばずともぱっと見分からないレベルには仕上がります。施工ミスがケガや命に影響しない点も、挑戦しやすい理由の一つ。

 

2-2.プロに依頼すべき作業

 

・スイッチ/コンセント/電気関係

一般家庭のスイッチやコンセントといった電気関係は、電気工事士の資格がないと交換や施工をすることはできません。無資格で電気関係のDIY作業を行ってしまうと、懲役や罰金などのペナルティがあります。そのうえ電気関係は施工ミスによるショートなどが発生すると、壁裏や屋根裏など見えない場所からの火災につながる恐れも。リスクが高いため、絶対にDIYに挑戦すべきではありません。ただし、スイッチやコンセントのプレート交換など、電源と関係ない部分をおしゃれに仕上げることは可能です。

 

・水回り関係

水道管や排水管といった水回り関係の工事も、資格や水道局の認定を受けていないと実施することができません。蛇口の交換など簡単な物は黙認されているのが現状ですが、厳密なルールでは違反となります。

給排水に関する部分は特に水漏れなどの施工ミスが発生しやすく、土台や柱の腐食など重大なダメージにつながりやすいです。特に古民家の場合、古い管と新しい管を接続する際に施工精度が求められるため難易度は高め。洗面台の交換などはDIYで挑戦する方も多いですが、リスクを考えるとプロに依頼する方が良いでしょう。

 

・外装関係

外壁・屋根などの外装関係は、雨風を受けて建物の耐久性に大きく関わるため、プロに任せるのが無難です。流れる雨のルートを計算して導くような施工方法は、長年のキャリアが無いとできません。雨漏れの原因となるうえ、屋根や二階の壁面は高所作業で落下の危険性もあります。施工不良の外装材が台風などで飛んで行った場合、よそのお宅や人を傷つけてしまうケースも。足場を組んだとしても、慣れない高所の作業は常に落下の危険が伴いますので、外装材の交換や塗装はプロの職人さんに任せましょう。

 

・防犯関係

サッシや玄関ドア、鍵交換など、建物の防犯性能に関する部分も、プロに任せて確実な施工をすべきポイント。泥棒は入る家を下見するため、施工不良があると積極的に狙われてしまう原因となります。ガラスやアルミサッシは破損しやすく扱いも難しいため、一般の方が挑戦するには技術ハードルも高いです。材料だけ購入するのも難しいため、素直にプロに依頼しましょう。

 

3.【結論】DIYとプロにおまかせどちらが良い?

耐震工事中の古民家

ここまで古民家のリフォームについて、DIYと工務店への依頼を比べてきました。結論としては、一度工務店にお任せいただき、その後の保守メンテナンスをできる範囲でDIY運用するのがおすすめです。

電気・水道など一般の方ではできない作業も多いため、本格的な古民家リフォームをするにはプロの作業がどうしても欠かせません。DIYでやってみてできない部分はプロに任せることも不可能ではありませんが、結局効率が悪いため余計な費用が掛かる可能性も。

リフォームや全面リノベーションは、施工する範囲を調整できるのがメリットです。水回りなどは私たちプロの施工店にお任せいただき、和室だけ残しておいてDIYに挑戦してみるといったことも可能です。

費用だけでなく、「自分でやってみたい」というご希望についても考慮したプラン作成が可能ですので、古民家のリフォームをご検討の際はぜひご相談ください。

 

4.古民家リノベーション事例

リノベーション専門店「RenoBASE8」が実際に施工した古民家リノベーションの事例を紹介します。

リノベーション前の外観

茨城県龍ヶ崎市のお住まいです。築150年という歴史ある建物は、現代の住まいにはない立派なたたずまい。

150年の歴史ある建物

内装も間取り自体は昔ながらの物ですが、古木を使った立派な梁など重厚感があります。

新旧を調和させた古民家リノベーション

建物を支える立派な梁は、あえて見せることで内装のおしゃれなアクセントに。古民家リノベーションの醍醐味です。

リノベーション後の外観

外観も基本構造はそのままに、各部を新しく仕上げて玄関回りのタイルも張り替えてスタイリッシュな印象に。

リフォーム前の間取り図

事例の詳細はコチラでチェック

リフォーム後の間取り図

 

このほかにも、たくさんの古民家リノベーション事例がありますので、ぜひチェックしてみてください。

耐震リフォーム後の住まい

千葉県香取市

明るい対面キッチン

千葉県匝瑳市

リノベーション後の外観

千葉県香取市

まとめ:古民家のDIYとリノベーションで悩んだらRenoBASE8にご相談ください。

築年数の経った古民家のDIYは楽しさやコストパフォーマンスなど魅力いっぱいですが、手間やケガの恐れなどもあります。DIYとプロのリフォームで悩んだら、一度わたしたち施工店にご相談ください。

千葉県と茨城県を中心に活動するわたしたち「RenoBASE8」は、リノベーション専門店として的確にアドバイス。お施主様ご自身でDIY可能な範囲や、私たちプロが施工すべき部分なども正直にお伝えします。施工範囲を調整して、お施主様がDIYする部分を残すこともできますので、お気軽にご相談ください。

牛久リノベーションモデルハウス

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著者情報

RenoBASE8 編集部

RenoBASE8 編集部

かけがえのない日々の想い出を、より素敵に彩るお手伝いこそ、私たちハウジング重兵衛のしあわせです。
お客様の幸せを、自らの幸せに感じて。
あらゆる家づくりと住まいのプロフェッショナルとして、地元千葉と茨城との地域密着や社会貢献にもつながっていく企業として、お客様の幸せを礎に、200年企業を目指してまいります。

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