二世帯住宅リフォームと建て替え比較|千葉県の補助金も解説
親子で同居する二世帯住宅住宅を検討する際、実家を建て替えるのか、リフォームするのかは悩ましいポイントです。今回の記事では、二世帯住宅化に対するリフォーム・建て替えの比較を中心に、間取りの考え方などを紹介します。千葉県でリフォーム・新築両方を手掛けるハウジング重兵衛グループの「RenoBASE8」が、ひいきなしの公平な目線で解説していきます。
目次
1.建て替え・リフォームどちらを選ぶ?
2.二世帯住宅の間取りタイプ
3.二世帯住宅のメリット
4.二世帯住宅のデメリット・不満
5.二世帯住宅リフォームの間取りの考え方
6.千葉県・茨城県の二世帯住宅リフォーム補助金
1.建て替え・リフォームどちらを選ぶ?
二世帯住宅に対する建て替え・リフォームそれぞれのメリットとデメリットをチェックしてみましょう。それぞれの特徴を踏まえれば、どちらを選ぶべきかが見えてきます。
1-1.建て替えの二世帯住宅
実家を新しく建て替えて二世帯住宅にする場合の最大のメリットは、ゼロから作れる自由な間取りプランです。二世帯住宅は親子二つの家族それぞれのライフスタイルに合わせて、間取りや設備を細かく調整する必要があります。要望に合わせてつくりやすく、家族全員が暮らしやすい間取りになる点は大きな魅力です。
デメリットとしては、リフォームと比べると費用が高い点が大きいです。建築費用自体も高くなりますが、解体や地盤改良など工期が長くかかるため、仮住まいなどの付帯費用も多くなります。建物の価値が上がるため、固定資産税が高くなるのもランニングコストの面で考えるとマイナスポイントといえます。
ハウジング重兵衛グループのファンズライフホームでは、建て替えの二世帯住宅プランにも柔軟に対応しています。
- ・費用は掛かっても暮らしやすい二世帯住宅にしたい
- ・家族の人数が多い
1-2.リフォームの二世帯住宅
土台や柱など既存の構造を活かすリフォームの二世帯住宅化は、
総額費用を抑えやすい点が最大のメリット。使える設備などを残すことで費用を調整しやすく、その分ほかの設備や材料をグレードアップすることも可能です。背比べした柱など思い出のある場所を残すことができるのもリフォームならではの魅力ですね。
一方、元の床面積によっては十分な部屋数や広さを確保しづらい点はデメリットといえます。完全分離タイプなど玄関や水回りを二つ設ける間取りの実現が難しいケースもあります。通し柱や筋交いといった移動や撤去が難しい構造もあるため、理想の間取りに仕上げるのはなかなか大変です。
リフォーム専門店のりのぇべぇは、見積もり前の精密な建物調査をもとに、間取り変更可能かどうか判断いたします。実家の二世帯化ができるかどうかなど、お気軽にご相談ください。
- ・費用を抑えたい
- ・思い出を残して住みやすい二世帯住宅にしたい
建て替え | リフォーム | |
メリット | ・床面積や間取りの自由度が高い
| ・費用を抑えやすい ・思い出を残せる ・現在の不満を改善しやすい |
デメリット | ・費用が高い ・解体~引き渡しまで工期がかかる ・ゼロからの間取り作りが大変 ・固定資産税が上がる | ・床面積がキツイ場合がある ・間取りの制限がある
|
2.二世帯住宅の間取りタイプ
親子の距離感とライフスタイルによって、二世帯住宅の間取りは大きく3つに分類されます。
2-1.完全同居タイプ
玄関や水回りなどはすべて共有する完全同居タイプは、いわゆる「サザエさん世帯」をイメージするとわかりやすいですね。食事・炊事・入浴など、生活に関わる部分はすべて共有するため、距離感が近く仲の良い暮らしが送れます。設備を共有するため、費用と床面積を節約できる間取りです。
2-2.部分同居タイプ
住まいはつながっているものの、キッチンやお風呂など一部の設備を二つ設け、部分的に同居するスタイルです。完全同居と完全分離の中間で、ライフスタイルに合わせて共有する部分と分ける部分を調整することができます。
2-3.完全分離タイプ
玄関や水回りなど必要な設備をすべて別け、それぞれ自由な生活スタイルを保つ間取りです。プライバシーを保ちやすいのがメリットですが、設備をすべて2つ設けるための建築費用とスペースが必要になります。
3.二世帯住宅のメリット
リフォームによる二世帯化で同居するメリットを見ていきましょう。
3-1.育児と家事を手伝ってもらえる
小さなお子さんや赤ちゃんが居るご家庭にとっては、おじいちゃんとおばあちゃんに育児や家事をサポートしてもらえるのは大きなメリットといえます。慌てることが多い初めての子育ては特に、経験豊富な親世代のサポートは心強いですよね。
最近は共働きスタイルの方も少なくありませんが、自宅での子守や保育園のお迎えなどを手伝ってもらえれば、出産後の職場復帰もスムーズです。おじいちゃんとおばあちゃんも、お孫さんといつも一緒に居られるのはうれしいですよね。
3-2.両親の健康状態を見守れる
最近は年配の方も若くて元気な方が多いですが、突然のケガや病気など心配はつきもの。二世帯同居なら、いつでも両親の健康状態を見守ることができる点は大きな安心です。特に持病があったり足腰が悪かったりすると、自分で解決できないトラブルが起きるのではと特に心配ですよね。
ご両親が元気だとしても、近くで一緒に生活して見守ることは良い親孝行にもなりますよ。
3-3.介護費用を節約できる
ご両親の年齢や健康状態によっては、デイサービスや在宅介護などの介護サービスを利用することになります。掃除・洗濯・炊事など危険が伴う家事や生活について普段からサポートできる二世帯住宅は、介護費用を節約できるのは家計の大きなメリット。ご両親も、プロとは言え知らない介護士さんのお世話になるより、気心知れた家族のサポートの方が気持ちよく生活できるでしょう。
4.二世帯住宅のデメリット・不満
リフォームした二世帯住宅に暮らす際に感じやすい、デメリットや不満をご紹介します。良い点だけでなく悪い点もしっかり把握し、次の間取りの考え方で対策を考えていきましょう。
4-1.生活習慣・リズムが違う
生まれた時代が数十年違う親と子世代ではライフスタイルが大きく違うため、一緒に暮らすとお互い不満を感じることも少なくありません。就寝時間や食生活、料理のスタイルなどさまざまな点ですれ違いを感じるケースが多いようです。
4-2.プライバシーを保ちづらい
家族とはいえそれぞれのプライバシータイムやスペースは大切なもの。特に、同居する両親とご夫婦のどちらかは義理の親子関係ですから、どんなに仲良しでも適切な距離感は必要です。同じ屋根の下ではプライバシーを保ちづらく、長く生活するほど不満が出やすいポイントです。
4-3.各スペースが狭くなりがち
親・子・孫の三世帯が同居することになるため、必要な部屋数も増え、一つひとつのスペースが狭くなりやすいのは不満が出やすいポイント。特に水回りや玄関などを2つ作るケースでは、各部屋の広さを確保するのが難しくなります。
5.二世帯住宅リフォームの間取りの考え方
二世帯住宅は、一般住宅と違う間取りの考え方や配慮が必要になってきます。家族全員が気持ちよく過ごす二世帯住宅にするため、考えるべきポイントをご紹介します。
5-1.水回りを共有するか?
完全分離タイプ以外の間取りでは、お風呂やキッチンなどの水回りを一緒に使うか、二つ設けるかが重要なポイントです。二世帯住宅は必然的に家族の人数が増えるため、お風呂・洗面所・トイレなどの設備は混雑しがち。
また、キッチンが二つあると食習慣や食事時間の違いを気にせずに済みます。毎日のことですから、味付けや料理の種類にこだわりがあるなら、キッチンは二つ設けた方が暮らしやすいかもしれません。
5-2.リビング/ダイニングを共有するか?
ゆったりと過ごすリビングや食事をとるダイニングスペースも、共有するのか別に設けるのかよく考えるべきポイントです。
仕事をリタイアした親世代と子世代はどうしても食事やくつろぎの時間がすれ違うため、同じ場所だと干渉してしまう事も少なくありません。就寝前のリラックスタイムを過ごしているところに、夕食のにおいが漂ってきたら少しくつろげないですよね。
住まいの中心ともいえる場所だからこそ、お互いのライフスタイルを良く検討してリビングとダイニングの数・配置を考えましょう。
5-3.玄関は一つ?二つ?
玄関を共有するのか、別々に設けるのかも間取りを考えるうえで重要なポイントです。仕事や友人関係などでそれぞれの来客が多い場合、玄関と生活動線が交差しないと気兼ねなくお客さんを通せます。このような場合は、仮に玄関を共有する場合でもインターホンや表札を2つ設置すると使いやすいでしょう。
5-4.増築が可能かどうか
実家など既存の住まいをリフォームで二世帯化する場合、増築で床面積を増やすことも検討すべきです。上でお伝えしたように部屋や設備を複数設けるケースなど、床面積が厳しい場合が多いためです。今のお住まいの建蔽率や容積率をチェックして、あとどれくらい増築できるのかも把握しておきましょう。
今の床面積でやりくりするより、余裕を持った間取りづくりをすることで快適に暮らしやすい二世帯住宅になります。
6.千葉県・茨城県の二世帯住宅リフォーム補助金
二世帯住宅リフォームに対しては、各自治体が独自に用意している補助金制度を活用することができます。例えば千葉県東庄町では、親・子・孫の三世代が同居するためのリフォームに対して、最大20万円の補助金を用意しています。増築に対する補助金などもあるため、うまく活用することで費用節約に。リフォームする地域によって補助制度や申請方法などは変わりますが、必要な書類や申請のサポートもお任せください。
まとめ:二世帯住宅リフォームは新築・リフォーム両方に対応する施工店で
子育てや介護などさまざまなメリットがある二世帯住宅は、高齢化が進む今後の日本に適した家づくりといえます。建て替え・リフォームどちらにするか比較検討することになりますが、その際は新築・リフォーム両方の視点を持った施工店にご相談いただくのがおすすめ。
りのぇべは千葉県で創業100年以上の歴史を持つ「ハウジング重兵衛グループ」を母体としており、グループの新築事業を通じてリフォーム・建て替え両方の立場からアドバイス。公平な立場からお施主様にピッタリの二世帯住宅プランをご提案しますので、どちらかお悩みの方もお気軽にご相談ください。
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